平成13年(2001年)~
大山 光岳 塩見岳 朝日岳 白山 平ケ岳 安達太良山 高千穂峰 皇海山 富士山 幌尻岳
富士山 利尻山 礼文岳 久住山 蛭ケ岳
大山(だいせん)(1729m) 鳥取県 平成13年6月16日
レンタカーで三朝(みささ)温泉を7時40分発。倉吉の町並みから、日本海沿いの国道9号線を快適に飛ばし、赤碕より山間部へ入る。登山口である大山寺から9時20分に登り始めた。大山寺周辺の樹林からブナ林に変わり、整備された登山道を快適に登っていく。6合目避難小屋に10時25分に着き、10分ほど小休止。周囲は霧で山頂部はもちろん日本海もみられなかった。ここから樹林帯を抜け、急な登りをしばらく登ると山頂木道に出て、広々とした快適な山頂庭園の中を歩く。11時15分に山頂に着いた。土曜日のため数十人が山頂木道周辺で休憩していた。ここから三角点まで行き写真を撮ろうとしたが霧が深く何も見えなかった。仕方なく食事・休憩。12時近くなって霧の晴れ間から大山・剣が峰稜線や日本海、中海などが見え始めた。12下山。6合目下から行者道を大上神社・大山寺方面に下る。13時45分、登山口に着いた。翌日、三仏寺、鳥取砂丘を散策。


大山・弥山三角点より剣が峰稜線
光岳(てかりだけ)(2591m) 静岡・長野県 平成13年7月14日
7月13日、元善光寺に寄ってから飯田温泉でのんびり過ごす。14日、5時前に飯田を出発。6時30分に易老渡の登山口につき朝食をとって6時45分、登り始める。樹林帯の中をただひたすら登って行く。途中3回ほど休憩をいれながら11時にやっと一つの目安である易老岳についた。ここからいったん下ると、見晴らしの良い場所から光岳が見えた。さらに樹林帯へと入り、やがて沢状の登りから草原状の尾根へと出た。小屋手前のセンジガ原から見晴らしの良いイザルガ岳に登り、光小屋へと入る。手続きをして光岳に向かう。2時に誰もいない山頂に着いた。山頂から少し行ったところから光石や南アルプス最南端の山々が望めた。わりとすいている小屋でのんびり過ごし、翌日上河内岳あたりから朝日が登る光景や南アルプス、そして朝日に染まる富士山を眺め5時20分下山。元の道をひたすら下り、9時30分に易老渡登山口に着いた。小川の湯温泉に入って帰路に就いた。


塩見岳(しおみだけ)(3047m) 静岡・長野県 平成13年7月31日
30日、9時30分、中央高速松川ICを出て大鹿村へ。そこから鳥倉林道を通り10時50分駐車場。11時30分、食事をとって出発。しばらく林道を歩き、12時10分、登山口から薄暗い樹林帯の登りを登っていく。2時40分に三伏峠小屋に着き泊。 翌31日、4時50分に小屋を出発。霧が濃く周囲の展望はない。1時間ほどで本谷山へ、そこからいったん下り、登り返して7時20分に塩見小屋に着いた。小休止の間、山頂を見上げていたが雲が流れて見えなかった。小屋からしばらくは緩やかな登りだが山頂直下から岩場の急登となってきた。1時間ほどの登りで塩見岳西峰に着いた。まもなく雲がとれて青空が空を覆うようになってきた。北は仙丈、北岳から南は悪沢、赤石岳まで南アルプスの大パノラマが望めた。東峰で食事をとり、9時に下山。2時間ほどで本谷山に着き、目の前の塩見岳を眺めながらしばらく休む。12時30分に三伏峠に着き荷物を整理して元の樹林帯を下った。3時に駐車場へ、そこから鹿塩温泉へ行き泊。翌日周囲を散策して忍野八海へ向かう。


本谷山より塩見岳
朝日岳(あさひだけ)(1870m) 山形県 平成13年8月6日
5時15分、朝日鉱泉を出発。しばらくは川沿いの緩やかな道を歩き、6時40分に二股に着いた。ここから3時間ほど急な登りが続く。途中の水場で一息入れながらひたすら登る。やっと山頂下あたりから展望が開けてきたころやや緩やかになってきた。10時15分に大朝日岳山頂に着いた。霧が流れていて、展望は切れ切れである。10時40分、下山。朝日岳避難小屋を過ぎる頃、山頂部は霧で覆われはじめてきた。銀玉水で水を補給後いったん下り小朝日岳への急な登りが始まる。12時10分、やっと山頂。小休止の後、1時間ほどで鳥原山へ。ここから下りに入るが、金山沢あたりから何度も上り下りがあり相当にこたえた。4時過ぎ元の朝日鉱泉に着いた。11時間も歩き続けたことになる。
翌日、山寺と羽黒山へ。さらに次の日30mの高さから温泉が流れ落ちる秋田県川原毛大湯滝に浸かり、鳴子温泉、北温泉へ。


山頂尾根より大朝日岳
白山(はくさん)(2702m) 岐阜・石川・福井県 平成13年8月25日
岐阜県白川郷から林道を30分ほど車で走り、大白川登山から6時15分に登り始めた。樹林帯の中の単調な登りを2時間ほどして白山の山頂部が見え始めたころ大倉山避難小屋に着いた。小休止の後、快適な尾根道を登っていくが日差しが強い。登りが緩やかになったころ室堂に着いた。ここから40分ほどしっかり整備された道を登り、10時半に白山山頂に着いた。30分ほど休憩したが霧で展望は得られなかった。11時前に反対側の池巡りコースを下る。岩だらけで霧が濃く独特の光景が広がっている。11時45分に元の室堂についた。多くの人が休憩していた。元の大倉山へ下り、ほとんど人に会うこともなく2時20分に大白川登山口に着いた。ここで源泉がわき出ている露天の温泉に入り一息入れる。この後、近くの白水の滝に寄り、白川・平瀬温泉に泊。
翌日、白川郷、飛騨古川、高山を散策し福地温泉に向かった。


大倉山付近より白山(御前ガ峰、剣が峰)
平ケ岳(ひいらがだけ)(2141m) 新潟県・福島県 平成13年9月23日
前日の夕方、銀山平にある掘っ建て小屋・銀山平温泉で入浴。(今月で移動)。23日、4時前に銀山平・白光旅館をマイクロバスで出発。まだ暗い山道を進む。30分ほどで林道に入るが、道が相当にハードで、1時間近くかかって林道終点に着いた。5時20分登り始める。まだ薄暗く、しかも寒い。すぐ下の沢を超えると立派な登山道が延びていた。単調で急な登山道を30分ほど登って朝食。さらに1時間30分ほど樹林帯の中を登ると、木道に出て、見晴らしが良くなってきた。すぐに玉子石に着く。絶好の天気で平が岳や越後三山など周囲の山々が見渡せた。山頂周辺の池塘には氷が張っていた。玉子石から木道を歩き姫の池へ行く。池から眺める平が岳は最高のロケーションであった。ここからいったん下り、緩やかな登りで8時30分山頂に着いた。周囲の山々はもちろん、雪で白い富士山まで見ることが出来た。40分ほどで下山。周囲の山々を眺めながら広い山頂部を快適に歩く。玉子石から下り、11時30分に元の登山 口に着いた。午後、只見湖から栃尾又温泉へ行く。


高層湿原・姫ノ池より平が岳
安達太良山(あだちたらやま) (1700m)福島県 平成13年10月13日
12日、安達太良山北側の野地温泉で紅葉を眺めながら温泉をにつかる。その後、二本松へ向い市内を散策して、高村智恵子の生家を見学する。夕方、奥岳温泉で泊。
13日、奥岳温泉を8時前に出発。雨は止んではいたが相変わらず強風が吹いていた。ゴンドラで1300メートルまで行き、そこから登り始めた。ぬかるんだ緩やかな道を登り、30分ほどして樹林が無くなったころから雨と強風が吹き荒れてきた。9時30分、山頂に着いたが、強風で吹き飛ばされそうになる。すぐ、下山。1時間ほどでくろがね小屋につくころ天気がやや回復。周辺の紅葉は見事であった。15分ほど休憩後、1時間ほど下って、11時50分に奥岳に着いた。岳温泉で入浴してから、湯野上温泉での同窓会に出席。


くろがね小屋尾根
高千穂峰(たかちほのみね) (1574m)宮崎県 平成13年12月24日
朝8時前、湯之野温泉を出て高千穂河原の登山口から登り始めた。曇っていて風も強い。しばらく階段状の道を登り、ガレ場の急な登りが続く。1時間ほどで火口壁の縁に出た。強風がまともに当たり、気温も低い。顔がゆがんできた。山頂への登りでは新雪が覆っていた。9時30分、誰もいない山頂に着いた。間もなく雲がとれ、360度の大展望が広がっていた。
下山後、桜島・古里温泉に泊。海岸の露天風呂へ。


新雪の山頂下より火口
皇海山(すかいさん) (2144m)群馬・栃木県 平成14年6月1日
5月30日、2時30分、銀山平を出発。1時間ほどの林道歩きで登山口の一の鳥居、ここから登山道らしくなった。4時40分、誰もいない庚申山荘に着いた。自炊・夕食後、8時就寝。 6月1日、3時半に起き、4時40分に小屋を出る。しばらくして岩場の登りとなり、庚申山山頂に着いた。山頂下から皇海山とそれに続く鋸山の尾根が雄大な姿で望めた。ここから尾根の縦走路となり樹林帯の中の上り下りを何度も繰り返していく。鋸山の手前から岩場が現れ緊張を強いられる。慎重に乗り越え、7時30分過ぎに鋸山に着いた。ここから真っ正面に皇海山がそびえていた。すぐ、急斜面を下り、不動沢コルから1時間ほど登り返して9時、誰もいない皇海山山頂に登頂。樹林に囲まれていたが深山のど真ん中である。20分ほどして下山。鋸山を越え、六林班峠に向かう。笹原の道を進み、峠から高原状態の平らな道を2時間ほどで山荘に着いた(途中で猿に囲まれたが何とか追い払った)。山荘で荷をまとめ、昨日の道を下っていく。3時30分に銀山平に着いた。温泉に入り、泊。


庚申山縦走路より皇海山・鋸山

富士山(3776m)静岡・山梨県 平成14年7月14日
7月13日、11時半に富士宮口五合目から登り始めた。7合目から雨となり、8合目で泊。翌日、強風の中を登ったが何度も吹き飛ばされそうになり、山頂の稜線では突風で前に進むことができず、危険のため下山した。白糸の滝を回り、御殿場温泉で休憩
7合目より宝永火口
幌尻岳(ぽろしりだけ) (2052m) 北海道 平成14年7月26日
7月24日、襟裳(えりも)岬を回って三石温泉に泊。25日、早朝三石をたち、2時間ほどして日高・振内から40キロ近くの林道を車で慎重に走る。車止めから林道を1時間以上猛暑の中を歩いて、やっと額平川の沢登りとなった。途中から地下足袋に履き替え、20回近く徒渉を繰り返したが、それほど厳しいところもなく2時40分に幌尻山荘に着いた。食事を作りのんびり泊。(同宿者は10人くらい)
26日、4時30分出発。樹林の中を急登し、6時10分に水場で休憩。戸蔦別岳が目の前である。ここからひと登りでカールの縁に立つ。北カールを挟んで幌尻岳が大きくみえてきた。天気も良く、日高の山々はもちろん、遠くトムラウシや羊蹄山まで見渡すことが出来た。縦走路のような北カールの縁を登り、7時50分に山頂に着いた。しばらくして戸蔦別岳への縦走路のコル迄行き戻る。8時40分、下山。天上の散歩といったカールの縁を下り、11時10分山荘に着いた。登りと同じように地下足袋に履き替え沢を下っていく。3時10分車止めに着き、日高温泉で泊。


山頂東尾根コルより幌尻岳山頂
富士山(3776m)山梨・静岡県 平成14年8月7日
8月6日、1時間ほど昼食をとって1時半に吉田口五合目を出発。天気も良く、なだらかな道を6合目まで行く。ここから7合目まで、のんびり、ゆっくりと登る。7合目を過ぎると登山道らしく岩混じりとなり、高山の影響がでて息が苦しくなってきた。5時20分に八合目・元祖室に着き泊。夜間には雷が下の方で光っていた。
7日、4時20分に小屋を出発。9合目近くで御来光となる。6時30分に吉田口山頂に着いた。店も多く、山頂とは思えないほどにぎやかであった。しばらくして火口の縁を回り最高峰の剣が峰に着いた。天気も良く、南アルプスをはじめめ360度周囲の山々が見渡すことが出来た。
7時半に下山。快適に下っていき、10時15分に五合目に着いた。しばらく散策をし、車で鳴沢氷穴を回り、南アルプス山麓の奈良田温泉に泊。翌日、赤沢宿という山の中の宿場にいく。


利尻岳(りしりだけ) (1721m) 北海道 平成14年8月23日
8月22日、稚内市内を散策後、フェリーで利尻島へ。 翌日5時半に宿の車で北麓野営場まで送ってもらい、5時45分に出発。途中の甘露泉で水を補給し、樹林帯の中を登っていく。五合目あたりで展望が開けた。曇ってはいるが何とか海岸線を見渡すことができた。しばらく単調な登りが続く。さらに時間と共に霧で視界も悪くなってきた。
9時前、八合目の長官山あたりで森林限界を抜けたが相変わらず霧で何もみえなかった。しばらく緩やかな道を登っていたら突然霧がはれ、利尻岳の山頂が顔を現した。三角錐を天に突き刺す見事な山頂である。
9時に避難小屋に着き、ここからザレた急な道を登る。1歩進んで半歩下がるというほど荒れた登山道である。それでも尾根は雲の上に出て視界は良くなってきた。
10時20分、山頂に着いた。『日本百名山』最後、百登目の山頂である。山頂部周辺は晴れているが、下の方は雲がかかり海岸線が切れ切れになっていた。それでも、百名山・完登にふさわしい晴れやかな天気であった。10時45分、下山。ザレた道に足を取られそうになりながら九合目まで下る。8合目からは樹林帯の中を黙々と足を運んでいく。2時30分に北麓野営場に着いた。休憩後、林道を30分ほど歩いて宿に到着。すぐ利尻温泉へ行って汗を流す。『日本百名山』完登の充実感でほっとする。露天風呂から利尻岳が見え、さらに感動がひとしおであった。翌日、利尻島を一周し、礼文島へ向かう。


八合目・長官山付近より利尻岳
礼文岳(れぶんだけ) (490m)北海道 平成14年8月25日
朝、6時10分のバスで内路(ないろ)登山口まで行く。6時45分、小雨の中を登り始めた。初めしばらくは海岸線を背にジグザグに登って行く。まもなく緩やかな登りが続くが、樹林帯の中なのでぬかるみだらけである。靴と雨具がしっかりしているのでそれほどではないが、歩きにくい。
1時間ほど過ぎてやっと這松が現れ、山らしくなってきた。400mのピークを過ぎ、最後の登りでは強風にさらされることになった。8時30分山頂にたどり着いた。山頂は視界が10mほど、しかも強風と雨でカメラを三脚に固定するのが大変であった。それでも写真を撮り、8時45分に下山。相変わらずぬかるんだ道を下っていく。10時に登山口に着いた。誰とも会わない貸し切りの山となった。午後、レンタカーで礼文島を回る。昼過ぎから天気は回復した。


桃岩の入り江
久住山(くじゅうさん)(九重山)(1787m)大分県 平成14年10月13日
筌ノ口(うけのくち)温泉を7時半に出発。曇り空の中7時50分に牧ノ戸峠登山口より登り始める。20分ほどの登りで沓掛山に着いた。山頂周辺は紅葉し始めていた。ここから少し下って平らな道を早足に歩く。休日のせいか子供連れが多い。9時10分に久住分かれの分岐に着く。ここからザレた登山道を20分ほど登り、コースタイムより大幅に短縮して9時30分に久住山の山頂に着いた。 九重連峰の山並みが見えるはずが、残念ながら霧で何も見えなかった。15分ほどして下山。久住分かれで、しばらく霧の晴れ間を待ったが一瞬だけ山頂部が顔を見せてくれた。車が走れそうな広い道を進み、沓掛山の急坂を下って11時30分に牧ノ戸峠登山口に着いた。すぐ筋湯温泉に入って着替え、震動の滝や九酔峡等をまわり阿蘇・内牧温泉に泊。翌日、快晴の阿蘇山へ向かう。


登山道より沓掛山
蛭ケ岳(ひるがだけ)(丹沢)(1673m)神奈川県 平成14年11月2日
11月2日、日の出前6時にユーシンロッジを出発。30分ほどの林道歩きのあと、登山道へとはいる。入り口も登山道も枯れ葉に覆われ、はっきりしない。慎重にやせ尾根をジグザグに登っていく。(結局、縦走路まで標識はなかった)
1時間ほどの登りで、展望が開け富士山や蛭が岳をはじめ西丹沢の山々が朝日に輝いていた。8時40分に尾根縦走路の棚沢ノ頭に着いた。登山道の水たまりには今朝の冷え込みで氷が張っていた。ここから、なだらかな道を登り返し、9時20分に山頂に着いた。誰とも会わなかった。
山頂からは雪をいただいた富士山や南アルプス、そして紅葉の丹沢山系が青空をバックにみごとなコントラストを描いていた。9時50分下山。紅葉の真っ只中を下っていった。
12時15分にユーシンロッジに着き、渓谷の林道を慎重に運転していった。翌日、塩原・大網温泉に向かう。


棚沢の尾根より蛭ケ岳と富士山