二・三百名山(北アルプス)No.7
7-1爺ガ岳(富山、長野) 7-2針ノ木岳(富山、長野) 7-3蓮華岳(富山、長野)
7-4奥大日岳(富山) 7-5三俣蓮華岳(岐阜、富山、長野) 7-6餓鬼岳(長野)
7-7燕 岳(長野) 7-8大天井岳(長野) 7-9有明岳(長野)
7-10霞沢岳(長野) 7-11経ケ岳(長野)
7-1爺ガ岳(2670m)富山・長野県 平成9年7月28日
6時40分、本格的な雨の中、黒部ダム入り口である扇沢近くの登山口から登り始める。樹林帯の急登をいくが道はしっかりとしている。しばらくして、だんだん雨が小降りとなってきた。小さな雪渓もあるが、相変わらず単調な登りである。10時30分、稜線上に立つ種池山荘についた。尾根上で風も強く、霧雨なので体の冷えも早い。10分ほど小休止のあと、縦走路の尾根道をいく。石だらけの緩やかな登りを1時間ほど登り、11時30分に爺ケ岳山頂に着いた。霧が深く周囲の展望はまったく得られなかった。11時45分、山頂を出発。尾根を巻くようにして下っていく。時々霧の晴れ間から黒部渓谷が見え隠れしていた。12時45分、宿泊地の冷池(つべたいけ)山荘についた。ほとんど人に会わなかった。
7-2針ノ木岳(2821m)7-3蓮華岳(2799m) 長野県 平成19年7月24・25日
10時10分、扇沢から登り始める。樹林帯の中を進み、11時過ぎに大沢小屋に着く。11時半、小屋を出て30分ほどで雪渓に入り、軽アイゼンを付けて登る。雪渓上でも今日の暑さは半端ではない。2時頃に雪渓が終わり、ジグザグに登っていく。2時40分に針ノ木小屋に着き宿泊の手続き後、針ノ木岳を目指す。快晴のため鹿島槍ケ岳、白馬岳などを眺めながら3時40分、誰もいない山頂に着いた。目の前には黒部湖と剱・立山連峰、そして薬師岳から槍・穂高など北アルプス連山がみわたすことができた。30分ほどで下山。やや混んでいた小屋に泊。 翌日、6時前に小屋を出て1時間ほどで蓮華岳に着いた。まわりはコマクサの群落であった。7時15分下山。小屋に着いた頃雨が降り出す。7時50分、小屋を出て、10時半に扇沢に着く。翌日八方池など散策。来馬温泉に泊(温泉・食事・値段とも◎)


針木岳大雪渓

針の木岳山頂より蓮華岳
7-4奥大日岳(2606m) 富山県 平成22年9月15日
朝5時半に、みくりが池温泉を発つ。まだ薄暗く静まりかえっている。雷鳥平まで30分ほど下り、別山分岐から涸沢をジグザグに登る。6時半に新室堂乗越の峠に着く。ここから立山連峰が望めるようになってきた。しばらく稜線を緩やかに登ると劔岳の雄姿が現れてくる。カガミ谷乗越から山腹の急登をひたすら登り稜線に出る。しばらく北アルプスの展望を楽しみながら登り、8時に奥大日岳山頂に着いた。ここまで誰とも会わなかった。天気は良い方なので、槍・穂高をはじめ北アルプスのほとんどの山々が見渡すことができた。8時15分に下山。30分ほど下った稜線上で「雷鳥」の親子を見つける。逃げないのでしばらく写真撮影をする。 10時に雷鳥沢に着いた。


奥大日岳稜線尾根より劔岳を
7-5三俣蓮華岳(みつまたれんげ)(2841m) 長野・岐阜・富山県
平成12年8月9日
笠ケ岳山荘を5時30分に出発。天候は曇り。昨日来た道を戻りながら杓子平への分岐点を越え、相変わらず岩の稜線を登ったり降りたりを繰り返す。視界は良くないが時々槍ヶ岳が雲の切れ目から見え隠れしていた。2時間ほどで稜線から秩父平へと下る。まだ雪渓が残って、お花畑がきれいであった。しばらくは緩やかな登り下りの道から低い灌木帯を登り、弓折岳を越えて10時30分、双六小屋へと出た。小屋裏から30分ほど登った分岐で小休止していたら急に雨が降り出した。慌てて雨具を着はじめる。ここから、三俣蓮華岳山頂までの2時間あまり、視界が悪い霧と雨の中、数人の登山者しか会わない。緊張と解放感で何ともいえない静かな山行を楽しみながら歩く。鷲羽岳分岐から最後の登りでは風雨とも強くなってきた。しかし岩場の中、霧に浮かぶ素晴らしいお花畑に出会え、感動し励まされながら登っていった。午後1時に広々とした山頂へと出た。相変わらず、霧と雨そして強風で三県にまたがる山々を見渡すことは出来なかった。広い分、下山路は分かりづらく、慎重に確かめながら黒部五郎小舎へと下っていった。

濃霧の山頂 笠が岳縦走路尾根より槍ヶ岳
7-6餓鬼岳(2647m) 長野県 平成21年9月6日
林道終点の白沢登山口を8時40分出発。10分ほどで沢沿い道になり、登り下りを繰り返す。足場も悪く、橋や桟道、鎖場や梯子が次々に表れ緊張する。9時55分、魚止ノ滝の巻き道を登ると、最後の水場にでて小休止する。ここから急坂をジグザグに登っていく。やがてガレ場の登山道を慎重に越えると、山頂らしくない大凪山に12時20分着いた。ここからは緩やかな尾根道を1時間ほど登り、餓鬼岳への最後の急登である百曲りをジグザグに登って3時に山頂下にある餓鬼岳小屋に着いた。宿泊手続きをして、山頂に向かう。5分ほどで山頂に着いた。展望は余り良くなかった。夕食後、夕日に染まる北アルプスをしばし堪能する。(小屋は8人で空いていた)
翌日、ご来光が雲海から顔を出す頃、北アルプスの大展望が朝日に染まっていた。山頂からは槍・穂高から立山・劔岳まで見渡せた。6時半に下山。大凪山に9時35分に着き、ガレ場の難所を慎重に降りって9時35分登山口に着いた。(すずむし荘温泉、安曇野を回って帰宅)


山頂小屋から朝日に輝く剣ズリと槍ヶ岳
7-7燕 岳 (2763m)長野県 平成16年7月26日
前日、箱根から中房温泉へ。26日4時45分、中房温泉口から合戦尾根の急坂をペースを保ちながら登っていった。7時35分、合戦小屋で休憩。8時45分に燕山荘に着く。荷物を軽くして燕岳に向かう。途中に駒草の群落があり、写真に納める。花崗岩の白い道を30分ほど登って、9時15分、誰もいない狭い山頂に着いた。周りは霧で何も見えなかった。9時30分に元の道を引き返す。山頂下の平坦な尾根道で突然雷鳥が現れ、しばらく自分の周りをゆっくり歩いていた。10分ほど写真を撮りながら鑑賞する。燕山荘の手前で雨が降り出した。


燕岳山頂尾根付近の雷鳥
7-8大天井岳(2922m) 長野県 平成16年7月26日
10時45分、雨が小降りになってきたので燕山荘を出発する。30分ほどで雨が止んだ。まもなくして、岩峰群の岩の間に駒草の群落が何度か見えだしたが、周囲の山々は雲がかかって見えなかった。11時30分、大下りを登り返し、再び緩やかな縦走を進み、切通岩の分岐点に着いた。ここから大天井岳の山腹を巻きながら登っていくが、草木はなく岩だらけで遮る物はない。しかも、雨が降り出し、2日前にはこの周辺の同時刻に雷に打たれた人がいたということで緊張する。1時過ぎに大天荘に着き、宿泊の手続きをする。夕方、晴れてきたので山頂に向った。10分ほどで山頂に着いた。 翌日、ご来光を拝み、6時に出発。縦走路の両側は北アルプスの大展望が広がっていた。10時30分、中房温泉に下山した。


大天井荘より日ノ出の槍ヶ岳
7-9有明山(2268m) 長野県 平成21年7月9日
7時、雨が止まないが有明荘の登山口を出発。すぐに樽沢滝を横に見ながら登っていく。きつい登りで足場も悪い。1時間ほどで岩場や鎖場などが表れ慎重に登っていく。2時間ほどで尾根道に出るが相変わらず樹林帯である。9時20分に木の間からひょっこり金属の鳥居がある山頂に着いた。
段々雨が強くなってきたので9時45分下山する。相変わらず、雨が強く、滑りやすい足場を慎重に下る。途中、三段の滝や樽沢の滝に寄り、11時50分有明荘登山口に着いた。ゆったりと温泉に浸かり、翌日、小布施を巡り地獄谷温泉に泊。

雨の山頂
7-10霞沢岳(2646m) 長野県 平成24年7月27日
◎7月16日・・上高地を11時に発ち、梓川沿いの樹林帯をのんびりと歩く。1時間ほどで明神分岐から登山道となり、整備された道を登っていく。2時半過ぎに徳本小屋に着いた。
◎7月17日・・朝5時前に小屋を出る。1時間ほどジグザグに登りジャンクションピークに着く。ここから40分ほど下って小湿原に出て、さらに小ピークを3つほど登り下りを繰り返す。最後のK1ピークの登りは急でこたえる。8時半にピークに着く。曇っていて展望はない。小休止の後、尾根道を下ってK2ピークを越え、9時半に霞沢岳についた。誰もいない。10時に下山。高山植物が咲き乱れ写真を撮りながら下る。2時半に徳本小屋に着き小休止のあと3時前に下る。水場でゆっくり休んでから下って4時半に嘉門次小屋に着く(宿泊は一人だけ)。◎翌日、明神池を巡って上高地へ。 乗鞍温泉に寄る。


早朝の朝靄の明神池
7-11経ケ岳 (2296m) 長野県 平成22年8月10日
8時に大泉登山口から登る。林道から30分ほど急登を詰めて8時50分、4合目に着く。ここから尾根沿いに登って10時5分に7合目のピークに着いた。一端下って8合目のピークに着くが霧で展望はない。さらにここから山頂までは、登山道のほとんどが笹に覆われていて道は見えない。赤テープを頼りに藪こぎ状態でやっとの思いで11時40分に山頂に着いた。12時に下山するが、途中から雨が強く降り出してきた。
風はないが長々と下って2時50分、登山口に着いた。
今回も貸し切り登山。(羽広温泉泊)

